降誕会
降誕会は、釈尊の生誕を祝う法会のことで、成道会、涅槃会とともに仏教三大行事の一つです。
釈尊は紀元前5世紀頃、北インド・カピラヴァストゥという国(現ネパール領土)のルンビニ園で、シュッドーダナ国王と、マハー・マーヤー夫人との間に生まれ、シッダールタと名付けられました。
誕生したとき、天人が香華を舞い散らせ、竜が清らかな水を降らせて産湯としたという故事にもとづき、降誕会では、季節の花で飾った「花御堂(はなみどう)」に誕生仏を安置して、参拝者が甘茶を灌(そそ)ぎます。降誕会が「花まつり」「灌仏会(かんぶつえ)」とも呼ばれる所以(ゆえん)がここにあります。
また、生誕直後、四方に7歩ずつ歩み「天上天下 唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」と言われたとされています。この言葉は「宇宙に存在するすべてのものは、仏のいのちを具えた尊い存在である」という意味です。
釈尊が生誕した4月8日は、尊い教え、かけがえのないいのちを頂いた有難さをかみしめるため、立正佼成会では盛大な式典が催されます。
当日は、大聖堂前、本部施設に「花御堂」が設置され、式典終了後には、本部周辺で稚児行列が行われます。